興奮、絆…分かち合う 福岡マラソン2019 4000人のボランティアが支え

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

 10日に催された「福岡マラソン2019」には過去最多の総勢1万3868人が出場した。感動、興奮、絆、約束、達成感…。フルマラソン、車いす、ファンランの各種目に参加した市民ランナーたちには、さまざまなドラマが生まれ、沿道の家族や地域住民、ボランティアたちと「その瞬間」を分かち合った。笑顔あふれる大会を振り返る。

【写真特集】福岡マラソン

 ●笑顔で出迎え 志摩中陸上部員ら  

 福岡マラソンの運営は、延べ約4千人のボランティアが各所で支えた。糸島市のゴール地点で完走記念の「フィニッシャータオル」を手渡したのは、近くの志摩中の生徒たち。陸上部を中心とした約20人がゴールそばで待機し、最後の選手がフィニッシュするまで「お疲れさまでした」と笑顔で声をかけ続けた。

 ランナーからは「ありがとう」の言葉とともに刺激も受けた。宗勇斗(はやと)さん(13)は「トップでゴールした選手のスピード感、足の筋肉はすごかった。自分は短距離専門だけど、将来は長い距離も走ってみたくなった」と意欲を見せた。

 ハードルに挑戦中の牟田芭月(はづき)さん(13)は、フルマラソンを走る母親の麻澄さん(41)に、完走記念のメダルとタオルを渡す約束をしていた。麻澄さんは仕事でひざを痛めており、制限時間の7時間が迫る中でのフィニッシュとなった。

 待ちわびた芭月さんは駆け寄り、満面の笑みでタオルを手渡した。同中陸上部の先輩でもある麻澄さんは「約束があったから完走できた」。芭月さんは「お母さんが一生懸命走ってゴールできてよかった。自分も頑張りを見習いたい」と話した。 (竹森太一)

 ●EXILEの黒木さんに声援

 福岡市博物館(福岡市早良区)近くの沿道では、ファンランのゲストランナーとして走ったEXILEの黒木啓司さんを一目見ようと、応援グッズを手にした女性らが大きな声援を送った。午前8時すぎ、友人と沿道に陣取った福岡市早良区の佐藤愛未さん(21)は応援タオルと手作りうちわを持参。「こんな近くで見られるなんて夢みたい」と興奮した様子。城南区の池井田順子さん(41)は走る姿を写真に残そうとカメラを向けたが失敗。それでも「笑顔が格好良かった」と満足そうだった。

 ●同じシャツ着て意気投合

 佐賀市のスポーツ用品店、コイケスポーツが提供するチーム「KRP(コイケスポーツランニングプロジェクト)」文字入りのランニングシャツを着て20人ほどの選手がレースに挑んだ。このうち、江上怜さん(24)と、井筒幸一さん(24)、藤山海さん(31)の3人が2時間50分台と3時間を切る目標を達成。日ごろは別々に練習しているため、知らない同士だが、すぐに打ち解け合って一緒にガッツポーズ。初マラソンの井筒さんは「初めて会った人でも励まし合い、心の支えになる」と話した。

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