ぬか炊き缶期待も詰め 旦過市場の老舗専門店が開発 贈答に利用「知名度を全国区に」

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

 旦過市場(小倉北区)にある創業72年のぬか炊き専門店「百年床・宇佐美商店」が、ぬか炊き缶詰の販売を始めた。贈答用として利用してもらい、北九州が誇る郷土料理を全国に発信したい考え。ぬか炊きの缶詰は珍しく、同店3代目の宇佐美雄介社長(37)は「博多のめんたいこのように、ぬか炊きの知名度を全国区にはね上げたい」と話している。

 ぬか炊きはイワシやサバなどの青魚をぬか床で煮込んだ料理で、「じんだ煮」とも呼ばれる。焼き魚よりもビタミンやカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれるという。

 従来販売しているぬか炊きと同じ味を缶詰で再現することは難しく、京都府の缶詰製造会社と1年以上の試行錯誤を重ねて開発した。

 缶詰の味は3種類で、これまで販売してきた「本味」「辛口」に加え、濃い味のぬか炊きをあっさり食べてもらえるよう缶詰用に新たに「梅肉」を考案。いずれも100年以上継ぎ足して使うぬかと、さんしょうが香る味を忠実に再現したという。

 缶詰は、昨年脱サラして店を継いだ宇佐美社長のアイデア。東京のIT企業に勤務する中で、ぬか炊きの認知度が関東では低いことを実感していた。実家の事業を承継後、ぬか炊きを販売するホームページを立ち上げ、ぬか炊きの普及に力を注いでいる。

 宇佐美社長は「健康的でおいしい北九州自慢のぬか炊きを多くの人に知ってもらいたい」と話している。缶詰1個(195グラム)で税込み1620円。ホームページでも販売。問い合わせは同店=093(521)7216。 (岩佐遼介)

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