「フクオカオープントップバス」現場を探ってみた 地元の人でも乗ったことがない人はまだ多いはず

西日本新聞 ふくおか都市圏版 床波 昌雄

 福岡市の観光名所を巡る屋根のない2階建てバス「フクオカオープントップバス」。西日本鉄道が2012年に運行を始め、青と赤の2台のバスはすっかり街の風景に溶け込んだ。とはいえ、地元の人でも乗ったことがない人はまだ多いはず。バスといえば、那珂川を滑るように進む水上バス「リバークルーズ」もある。普段とは違う視点から、福博観光の現場を探ってみた。

 オープントップバスは「シーサイドももち」、「博多街なか」、夜景を楽しむ「福岡きらめき」の3コース。今回は午前10時半発の「博多街なか」に乗車した。平日だが定員36席は満席。外国人観光客は隣に座った30代の中国人夫婦だけで残りは全て日本人だった。

 バスアナウンサー半年という緒方涼子さん(23)のガイドで福岡市役所前を出発、まずは博多部から。天神の地名の由来となった水鏡天満宮を通過し、大博通りからJR博多駅方面へ。緒方さんは商人の町博多と武士の町福岡の違いに触れ、「市制発足翌年の1890年に(名称を)『博多市』にするか『福岡市』にするかで市議会が紛糾。議決は同数で、最後は議長の一票で福岡市に決まりました」と説明していた。

 櫛田神社や福岡城など、福博の歴史や名所を訪ねる約1時間のコースだが、急激に変わっていく街の様子が目を引いた。博多駅前では、地下鉄七隈線の延伸工事が急ピッチで進められ、明治通りにも巨大なクレーンが立ち並ぶ。再開発のまっただ中だ。

 乗客には地元の人も多かった。太宰府市の病院職員、田中香雅里(かがり)さん(43)は職場の社員旅行で初めて乗車。「街がどんどん変わっていくのが実感でき新鮮でした」と話していた。

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 那珂川水上観光が運営する水上バスは、福博であい橋が発着場だ。乗客は私も含め4人。ガイドは、ミュージシャン早崎雄生(かつき)さん(24)でギターの弾き語りもある。まずは上流側の中洲。「夜は屋台の明かりが川面に映え、幻想世界が広がりますよ」と早崎さん。

 方向転換して博多湾河口へ向かった。1964年に完成し、現在改修中の博多ポートタワーを横目に、河口から湾内へ。正面に海の中道と志賀島が広がった。約30分のクルーズで、十分に非日常感を楽しめた。佐賀県多久市から出張中の会社員男性(57)は「初めて乗ったが風景も演奏もすばらしい」と笑顔だった。

 普段見慣れている風景も、視点を変えれば新たな発見ができる。お薦めの乗車・乗船観光だった。(床波昌雄)

 オープントップバス 料金は3コースとも大人1570円、4歳以上小学生以下790円(4歳未満は乗車できない)。電話かWEBで予約が必要(空席あれば当日も販売)。九州高速バス予約センター=(0120)489939。

 水上バス 午前11時~午後10時ごろまで毎日運航(天気や干満の関係で運休も)。料金は大人千円、小学生以下500円。那珂川水上観光=080(5215)6555。

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