旧JR九州本社 ホテルに 門司港レトロの“顔” 香港の会社に優先交渉権

西日本新聞 社会面 内田 完爾

 JR門司港駅(北九州市門司区)横にある「旧JR九州本社ビル」が、約100室規模のホテルとして再生する。戦前の1937年に建てられたビルは、建築時は九州一の高層建築で、年間約200万人が訪れる観光地「門司港レトロ地区」の“顔”。所有する市が事業者を公募し、事業費30億円でのホテル事業を提案していた香港の投資会社が優先交渉権者に決定した。

 市によると、ホテルは2020年春に改装に着工し、21年夏の完成予定。レストランやカフェも併設し、80人の雇用が見込まれる。

 ビルは三井物産門司支店として建てられた。鉄筋コンクリート造りの地上6階、地下1階。戦後は国鉄が所有し、民営化後にJR九州北九州本社として01年まで使用された。

 本社機能を福岡市に移転したJR九州が建物撤去の意向を示したため、北九州市が歴史的価値を踏まえ、05年に市有地との等価交換方式で取得。10年度に耐震補強済みで、暫定的に1、2階は街づくり団体の事務所などが入居しているが、3階から6階は空き状態だった。

 市は8月に「公募型プロポーザル」を実施し、国内外の3社が応募。事業費が最高で、地元雇用を優先し、改修費用を負担する意向を示した香港の投資会社「オデッセイアセットマネジメント」が選ばれた。来年4月以降、正式な契約を結ぶ。市の担当者は「国内外の観光客が増え、駅前が活性化されるよう期待している」と話した。 (内田完爾)

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