熊本市新庁舎 6案提示 候補地に別館跡、白川公園

西日本新聞 熊本版 古川 努

 現行の耐震基準を満たしていない熊本市役所の新庁舎整備を巡る市議会特別委員会が15日あり、市側は候補地として、現在地、市営駐車場敷地、花畑町別館跡地、白川公園=いずれも中央区=の4カ所を組み合わせた整備案を初めて提示した。市側は本年度中に基本構想をまとめたい考えだが、建て替えの必要性について委員からは「拙速」との意見が多く議論は足踏みしている。

 整備案は、(1)現在地で建て替え(2)本庁舎は現在地で建て替え、議会棟は耐震改修(3)白川公園に移転(4)白川公園に本庁舎と議会棟、花畑町別館跡地に中央区役所(5)市営駐車場敷地(市役所裏)に本庁舎と議会棟、花畑町別館跡地に中央区役所(6)現庁舎を耐震改修―の6パターン。

 コスト面では、現地での耐震改修が事業費223億円と最も安いが耐用年数は32年と最短。現地建て替えは工期は7~9年と長く、市負担額はかさむ計算だ。

 移転新築は工期を5、6年に短縮可能で、2024年に期限となる合併推進事業債を活用し、市負担額を抑えられるメリットがあるという。ただし、白川公園は現在地よりも交通の便が悪いことから、区役所を中心市街地の花畑町別館跡地に移転し、利便性を確保する案も提示した。

 6案とも白川が大規模氾濫すると最大2~5メートルの浸水が想定される区域内。委員からは「防災拠点として支障はないか」との質問もあり、市側は「6案はあくまで例。次年度以降は災害時の安全性や地域経済への影響、交通アクセスなどを詳細に検討していきたい」とした。(古川努)

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