原告「胸が熱くなった」 ハンセン病家族補償法成立

西日本新聞 社会面 森井 徹

 ハンセン病元患者家族を救済する法律が成立した15日、長らく差別や偏見と闘ってきた原告や弁護士ら約20人は参院本会議場の傍聴席で採決を見届けた。全会一致で成立すると笑顔と涙を見せ、議場に向けて深々と頭を下げた。

 提訴から3年半。6月の熊本地裁判決と政府の控訴見送りで状況は一気に動いた。この日、傍聴に訪れた原告は名前も顔も明かしていないため直接の取材には応じなかったが、「成立の場に立ち会えて胸が熱くなった。この3年間のことが頭をよぎって感動した」「これまで支援してくれた人に感謝したい」などのコメントを、弁護団を通じて報道陣に寄せた。

 これからは社会に根強く残る差別の解消が最大の課題になる。原告の一人は「法律ができたのはうれしいが、謝罪で終わりではなく今後が大事。国の長い隔離政策で偏見、差別が生じたので、解決するにはそれ以上に長い取り組みが必要だ」と話した。

 弁護団は「国は総力を挙げて、これまでの啓発活動を見直し、偏見差別の根絶に向けて最大限の努力を行うべきだ」との談話を発表した。 (森井徹)

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