『橙書店にて 』 田尻久子 著 (晶文社・1815円)

西日本新聞 文化面

 「カリスマ書店員の激オシ本」でもおなじみ、田尻久子さんのエッセー集第3弾。熊本市内にある著者の“城”「橙書店」に集う「濃いお客さん」たちをめぐるやりとりが印象深い。「会ったことがある人も、ない人も、悲しみにくれて」いたという石牟礼道子さんが亡くなった日(『されく』)。圧巻は村上春樹さんが店内で朗読会を開いた『秘密の夜』。開催がばれたら取材が殺到するので、常連さんだけに声掛けし、みんながフリーズする様子を見て楽しむなど、著者はどこまでも自然体。

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