矢部の浮立、継承へ舞う 集落外の13人も初参加 5年に1度、17日奉納

西日本新聞 筑後版 丹村 智子

 八女市矢部村北矢部の八女津媛神社で17日午前9時半から、地元保存会による5年に1度の浮立(ふりゅう)の奉納がある。神社創建から1300年の節目となる今回、過疎による後継者不足のため、初めて地元以外の参加者と一緒に奉納する。午後1時半からは八女矢部まつり(矢部川源流公園)でも披露する。

 「ヤーオイ、ヤーオイ」。14日夜、山深い公民館に、おはやしが響いた。浮立の直前練習だ。白い毛をかぶった大太鼓打ちが舞う中、かねや笛の音に合わせて、はやし方が唐うちわを振る。集まったのは、氏子28世帯でつくる保存会のメンバーら。9月から週3日の練習を重ねてきた。

 県指定無形民俗文化財の浮立は平安時代末期に始まったと伝わる。1928年にいったん途絶え、51年に復活した。だが林業の衰退で地域の人口は減少し、総勢80人ほどで奉納してきた浮立も、前回の参加者は50人を切った。従来、4集落の氏子らで披露してきたが「大半が高齢者。存続の危機だった」と保存会の栗原久助会長(75)は話す。

 そこで今回、初めて集落外から参加を募り、13人が加わった。同市立花町の木下晴菜さん(33)は、5歳の長男大晴くんと練習してきた。「既に浮立がなくなった地域もある中、矢部では貴重な文化が守られてきた。一緒に残していけることは喜び」と話す。

 「浮立があることで地域がまとまり、絆が深まってきた」と栗原会長。「矢部だけではなく、八女全体の財産として、継承していきたい」 (丹村智子)

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