堀川 歴史の道百選に 江戸・かんがい水路→明治・石炭輸送

西日本新聞 北九州版 金田 達依

 文化庁は、歴史的、文化的に重要な由緒を持つ古道や交通関係遺産を顕彰する「歴史の道百選」に、八幡西区、中間市、水巻町を流れる運河、堀川を選定した。江戸時代はかんがい水路、明治期には筑豊炭田からの石炭輸送路となり、役割を変えながらも継続して地域の重要な水路だったことが評価された。

 文化庁によると、「歴史の道百選」は1996年に、全国の78カ所を選定。調査が不十分な都道府県もあったため、10月29日付で新たに36カ所を選んだ。県内では堀川のほか、嘉麻、朝倉両市にまたがる秋月街道と大川市の筑後川水運が今回選定された。

 堀川は2市1町を流れる全長約12キロ。選定されたのは、八幡西区楠橋西からJR折尾駅近くの同区折尾までの約10キロ。歴史的な役割のほか、水路の保存状態が良いことも評価された。

 北九州市によると、堀川は初代福岡藩主の黒田長政が1621年、たびたび氾濫していた遠賀川の治水のため開削を命令。長期の中断を挟み、当初とルートを変更して造成され、1762年に開通し流域の田畑を潤した。明治期以降は石炭輸送路として活用され、日本の近代化、産業化に貢献した。

 「歴史の道」は沿線の草刈りや案内板設置などが国の補助対象となる。河川の浄化活動に長年取り組む八幡西区の市民団体「堀川再生の会・五平太」の中村恭子会長は「選定はうれしい。流域自治体は歴史の道を活用した街づくりを進めてほしい」と希望した。 (金田達依)

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