ノリの共同乾燥施設次々 玉名と長洲に完成 コスト減、労働改善も

西日本新聞 熊本版 宮上 良二

 養殖ノリの共同乾燥施設が玉名市と長洲町で相次ぎ完成した。複数の生産者からノリの加工を受託する施設で、収穫が始まる今月下旬から稼働する。個人向けの設備に比べ処理速度が約2倍になり、ノリの生産枚数が増加。加工の共同化と委託によって、生産コストの削減と生産者の長時間労働の改善にもつながり、生産者の後継者確保や新規参入が期待されるという。

 玉名市では、2009年度に県内初の共同乾燥施設を同市大浜町に建設した大浜漁協(木山義人組合長)が10月31日、新施設を追加。これまで生産者6人が加工を委託していたが、今季から3人が加わる。事業費約3億5千万円で農林中央金庫から1億9千万円の融資を受けた。

 長洲町では、民間企業として全国で初めて16年度から共同乾燥施設の運用を始めた金属加工のARC(大阪市、南鉉得(げんとく)社長)が16日、2号機を新設。加工を委託する熊本北部漁協の生産者は4人増えて計9人になる。事業費は3億円弱。南社長は「さらに施設を増やし、生産者の利益に役立てたい」と話した。

 県によると、養殖ノリ加工の共同化を推進しているものの、建設費が高いことなどから、県内では大浜漁協とARCの施設にとどまっているという。(宮上良二)

熊本県の天気予報

PR

熊本 アクセスランキング

PR

注目のテーマ