法王来日記念企画展続々と 長崎市の博物館や資料館

西日本新聞 長崎・佐世保版 野村 大輔

 日本のキリシタン弾圧や核問題に関心が高いローマ法王フランシスコが24日に長崎市を訪れるのを前に、市内の博物館や資料館は禁教や被爆の歴史、法王を紹介する企画展を開いている。

 江戸時代、約250年に及ぶ禁教政策に耐え、人々は信仰を守り抜いた。長崎歴史文化博物館「日本の聖母マリア像展」は、絵画やメダルに表現され、信仰の支えとなった聖母像に光を当てる。目玉は長崎奉行所が没収した品々。その一つ「聖母像(親指のマリア)」は、18世紀に屋久島に上陸して幕府に捕まったイタリア人宣教師シドッチの持ち物で、青い衣の聖母が悲哀の表情を浮かべる。

 法王は、米軍の元従軍カメラマンが被爆後の長崎で撮影したとされる写真「焼き場に立つ少年」に関心を寄せる。長崎原爆資料館「ローマ法王からの平和のメッセージ」展では、原爆で壊された旧浦上天主堂など、このカメラマンの写真を中心に、原爆被害が大きかった浦上の歴史をたどる。

 大浦天主堂キリシタン博物館は今月、常設展の一部を刷新。38年前に法王ヨハネ・パウロ2世が長崎を訪れた際の夕食会で使われた食器や、フランシスコの紋章入りの十字架などを並べた。禁教下の17世紀に島原の信徒が当時の法王パウルス5世に送った書状の写真を展示、日本と法王との古くからの関係も紹介する。

 一方、浦上キリシタン資料館の「二人の教皇展」では、同市のアマチュア写真家の小川忠義さん(75)が撮影したヨハネ・パウロ2世の写真を展示する。法王が西坂の殉教地で市民に囲まれ、当時の歓迎ぶりを伝える。小川さんは「法王フランシスコの来日の様子も記録に残す」と話し、今年の写真も追加展示する考えだ。(野村大輔)

    ◇    ◇

展覧会の開催概要

◆長崎歴史文化博物館(立山1丁目)の「日本の聖母マリア像展」は12月7日まで。無料。電話095(818)8366。

◆長崎原爆資料館(平野町)の「ローマ法王からの平和のメッセージ」は3月まで。無料。長崎市被爆継承課095(844)3913。

◆大浦天主堂キリシタン博物館(南山手町)の入館は天主堂拝観料(大人1000円など)が必要。電話095(801)0707。

◆浦上キリシタン資料館(平和町)の「二人の教皇展」は来年1月中旬まで。無料。電話095(807)5646。

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ