若手農家、お年寄り支援 買い物や掃除、野菜の配達… 唐津の金嶽さんら事業

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星

 唐津市鎮西町の若手農家金嶽耕作さん(29)が、お年寄りの暮らしを支援する事業「シニアをお助けサービス よかばい」を21日から始める。農産物の配達で地域を回るうちに、移動がままならなかったり、独り暮らしで寂しさを抱えていたりする高齢者の存在に気づいた。「若い力で地域を支えたい」と模索する。

 金嶽さんは唐津市出身。5年前に団体職員を辞め、実家のミカン畑で農業を始めた。両親とともに畑を広げ、ミカンや野菜を育てる。市内の農家から仕入れた農産物をスーパーや旅館に卸す仕事も手掛ける。

 軽自動車で市内に配達や仕入れに回り、高齢者の声が自らの耳に届くようになった。「全国的に高齢者の重大事故があって、車を運転するのが怖くなった」「腰痛がひどくて、家の外の作業ができん」。ある独り暮らしのお年寄りは足腰が悪いといい、「一人やけん、特にやることがなかとよ」と話した。

 地域のお年寄りの悩みを解決したいと思い立ち、支援事業の開始を決意。その思いに共感した知人3人とともにサービスを提供する。

 サービスは、車で買い物を代行するAコース、家の掃除や庭の草取りなどを行うBコース、会話を楽しむCコースを用意。この三つ以外の要望も受け付け、内容次第でサービス提供の可否を判断するという。利用者が希望すれば、金嶽さんが減農薬で栽培した野菜やミカンも販売し、無料で届ける。

 自らが暮らす唐津市の高齢化率は右肩上がりで、昨年度は31・2%に。金嶽さんは「年を重ね、いろんな面で不安を抱えている人は鎮西町だけではなく、どの地域にもいると思う。小さな活動かもしれないが、少しでも困っている人の力になりたい」と話す。

 サービス提供は午後1~8時で唐津市内。水曜、日曜、祝日、年末年始などは休み。前日までの予約が必要。1時間の利用料金はAコースが2600円、Bコースが2400円、Cコースが2千円。(津留恒星)

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