旧旅籠で高齢者の集い 小郡で月1回「なごみカフェ」

西日本新聞 筑後版 大矢 和世

 歴史ある建物で月1度、朗らかにおしゃべりを楽しむ-。小郡市有形文化財の旧松崎旅籠(はたご)油屋(同市松崎)で、近隣に住む高齢者が集う「なごみカフェ」が開かれている。発案者は近くに住む池田和子さん(83)。自らまちづくり講座に参加して始めた試みは、地域にじんわりと浸透している。

 今月12日に開かれた第3回なごみカフェには約30人が参加した。今回は許可を取って特別に、かまどにまきをくべてご飯を炊いた。2升の新米が炊きあがり、一人一人に器が配られると「昔は煮炊きが大変やった」「よう炊けとる」「甘かね」と笑顔が広がった。おかずは有志で持ち寄ったノリや梅干しなどで、会費は1人200円。素朴な味を楽しみ、語らう声は2時間ほど途切れなかった。

 池田さんがカフェを発案するきっかけとなったのは、市が主催するまちづくり講座「小郡魅力化計画」。「この辺は1人暮らしも多い。みんなが集える『食』の場が何かできないかな」と、実現へのヒントを得るために、今年6月から3カ月間受講した。受講生らと話し合ううち、まずはお茶のみの場を開こうと意気投合し、9月に第1回を試行。好評だったため、毎月開くようになった。

 参加者は女性が多く、1人暮らしも少なくない。開催日を知らせる手段は地域を回る回覧板だ。「月1回がちょうどいい。『元気やったね』ってみんなが会うのを楽しみにしている」と池田さん。「なごみ」は自らの名前にちなんで名付けた。これからも和やかに自然体の活動を目指す。 (大矢和世)

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