心も体もぽっかぽか 長崎・島原のショウガ加工品

西日本新聞 夕刊

 長崎県島原市は、100年以上の歴史があるショウガ産地。普賢岳の火山灰を含む、ミネラル豊富な土壌で育つため、繊維質の少なさときめ細かさで市場の評価も高い。

 同市長貫町の松本家も5代にわたるショウガ農家。松本綾子さんが手掛けるハウスの中では、一面にショウガの葉が青々と生い茂る。1株引き抜くと、あのつややかな肌色の根っこが現れた。

 当地には「畑売り」といい、商人が畑ごとに値段を決めてショウガを丸ごと買い、掘り上げて持っていく独特の流通の仕組みがある。だが、手塩にかけた作物は自分で値決めしたいと考えた綾子さんは8年前、義父に「畑一枚分だけ、私に売らせてください」と懇願。商談会や催事などで奔走するうち、今では「うちは全部、嫁が売ってくれる」と、義父が自慢してくれるまでになった。

 そんな中で生まれたヒット商品が、自家製の加工品「うまかdeしょうが」シリーズ。スライスして、きび糖で煮て乾燥させた「生姜(しょうが)パリパリ」は、ピリ辛で手が止まらない健康スナック。種類豊富なあめは優しい甘み。「みそdeしょうが」「おかかdeしょうが」は“飯泥棒”の代表選手だ。

 「体の弱かった私は高校時代に、土に親しんで、こんなに元気になりました。ショウガ栽培を通じて農業の楽しさを伝えたくて」。どこまでも明るい綾子さんと一緒にあれこれ食べていると、心も体もぽかぽかあったまってきた。

 (フリー記者・森千鶴子)

 ▼うまかdeしょうが 新ショウガ、あめ3種、生姜パリパリ、瓶詰めなど2200円(税込み、送料は九州内900円)の読者限定セットを用意してもらいました。松本農園=ファクス0957(63)4416。

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ