繁栄歌う「若松市歌」 「西日本に制覇を誇る 見よ沸出ずる力 力 力」

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 旧若松市(現・若松区)の市歌「若松市歌」のレコードを、同区の海運業、池田芳正さん(61)が区役所に寄贈した。贈呈式が16日、旧古河鉱業若松ビル(同区本町1丁目)であり、池田さんは「若松の歴史を刻むものとして有意義に活用してほしい」と話した。

 市歌は1937年に制定された。レコードは78回転のSP盤で、同年ごろ作成されたとみられる。当時の流行歌手、東海林太郎が石炭で繁栄する若松を歌っている。

 池田さんと市歌の出会いは半世紀ほど前。商店街用の放送設備があった実家に市歌のレコードがあり、何となく聞いていた。当時は市歌とは知らず、レコードはいつの間にか処分していた。

 昨年、若松区と戸畑区を結ぶ若戸大橋の通行無料化記念のイベント時に、レコードの存在をふと思い出した。タイトルも覚えていなかったが「軽快な曲調と、歌詞の雰囲気」だったとおぼろげながらに覚えており、調べてみると、市歌のレコードだったと分かった。今年2月、広島県内の骨董(こっとう)店にあることが分かり、インターネットを通じて購入。「多くの人に役立ててほしい」と、区役所に寄贈を申し出た。

 贈呈式後には曲が流され、ビルを訪れた市民は「西日本に制覇を誇る 見よ沸(わき)出ずる力 力 力」といった歌詞の、軽快な旋律に聞き入った。区役所には同じレコードがあるが、寄贈された分は区役所ロビーに展示しており、イベントなどで流すことも検討している。池田さんは「若い人にもレコードを通して若松の歴史を知ってもらいたい」と話している。 (米村勇飛)

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