玄米ご飯を初めておいしいと思った

西日本新聞 社会面 真弓 一夫

 玄米ご飯を初めておいしいと思った。ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む理想的な栄養食とも聞くので、計5年にわたる単身生活の外食で試してきたが「うまい!」には巡り合えなかった。

 大正期の理髪館(国の登録文化財)をカフェにした長崎県島原市の「青い理髪館 工房モモ」の平日ランチ(1150円)は、玄米ご飯と地場の無農薬野菜ずくめだ。玄米は硬めの白米くらいで、ふっくらとした炊きあがり。かむほどにうま味が広がる。

 調理を手掛ける渡辺陽子さん(42)は炊き方の工夫を重ね、半日以上は水を吸わせ、新しい水に替えて土鍋で炊くことに行き着いた。玄米食のきっかけは小学4年の次女(9)の誕生直後の病気だった。医師の見立ては「抵抗力がつく2歳半までは感染症にかかると命が危ない」。でも切実な願いを込めた玄米のスープやペーストで、1年で元気に。隠し味は母の思い。おいしいはずだ。 (真弓一夫)

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