被災地結ぶ慈善バザー 100回超す 島鉄駅前で開催、24日にも

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 島原鉄道の島原駅前(島原市片町)で毎月開かれる「しまばらチャリティーバザー」は2011年3月の東日本大震災をきっかけに、市民有志の呼び掛けで始まった。地震や水害など大規模な災害が各地で相次ぐ中、雲仙・普賢岳災害を知る島原と、被災地を結ぶ「善意の懸け橋」として定着。24日午前10時から104回目のバザーがある。

 きっかけは「後悔」だった。普賢岳災害を経験したバザー実行委員会共同代表、音楽教室主宰の藤原薫さん(48)=南島原市有家町=は大阪の大学に在学中の1995年1月、阪神・淡路大震災に遭った。自身の被害は軽微だっただけに「被災地でボランティア活動など何もしなかった自分をずっと後悔してきた」。

 8年前、東日本大震災が起きた。「今度こそ何かを」。突き動かされるように支援策を模索し、共同代表で移動販売業の山口一幸さん(47)=島原市江里町=らと「誰でも参加できる」バザーに決定。震災の発生直後から毎月1回、島原駅前で開いてきた。「普賢岳災害で寄せられた善意への恩返しを」と願う市民の受け皿にもなり、不要品や手作りの小物や食料品が提供されるようになった。

 藤原さんらはバザーの収益を義援金として送るだけでなく、ボランティアで現地入りもする。「自分の目で見た被災地の現状を島原に伝えるため」だ。16年4月に熊本地震が起きてからは、東北の人々に「私たちの代わりに熊本を助けて」と背中を押され、熊本支援に軸足を移した。これまでのバザーで計262万6047円の浄財を集めた。

 藤原さんは「災害が増えている。私たちにできることを続け、被災地や島原の思いをつないでいきたい」と話す。(真弓一夫)

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