弥生の墓、新たな埋葬法か 箱式石棺墓内に仕切り

西日本新聞 社会面 石黒 雅史

 福岡県行橋市教育委員会は20日、同市長井の長井遺跡から出土した弥生時代の箱式石棺墓群で、3基の内部が板状の石で仕切られていたと発表した。仕切りのある弥生の石棺墓は発掘例のない構造といい、弥生時代の新たな埋葬形態の可能性があるという。

 市教委によると、出土した土器片から、遺跡は弥生前期末から終末期ごろのもので、石棺31基が約180平方メートルに密集して見つかったことから、家族か一族の墓地とみられる。

 石棺は長さ約80センチから約2メートル50センチで、10個前後から数十個の石で四方や上部を囲んでいる。最大の石棺を含む2基は内部をほぼ中央で二つに仕切り、1基はほぼ3等分に仕切っていた。

 九州考古学会の小池史哲会長(68)は「中央部を仕切った弥生時代の石棺墓は聞いたことがない。弥生は体を伸ばして埋葬するので、あえて小さい所に入れるのは解釈に苦しむ」と指摘。石棺の底にある砂の分析など綿密な調査が必要だとしている。

 このほか、石棺5基から頭部など人骨の一部、1基からは副葬品の管玉、周辺から土器片100点以上が見つかった。

 長井遺跡は行橋市東部にある長井浜海水浴場の隣接地で、市道建設のため12月上旬まで発掘調査する。市教委は23日午前10時と同11時から現地説明会を開く。予約不要、雨天中止。市教委文化課=0930(25)1111、内線1168。 (石黒雅史)

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