竹筒で温めたかっぽ酒を手に

西日本新聞 社会面 杉野 斗志彦

 竹筒で温めたかっぽ酒を手に、竹灯籠が照らす古い町並みをそぞろ歩く。節目の15回目を迎えた大分県日田市豆田地区の「千年あかり」(8~10日)を今年も楽しんだ。日韓関係の悪化で韓国人観光客が激減した豆田地区は、10万人(市発表)の人出で久しぶりの活気に満ちていた。

 担い手不足で存続が危ぶまれる地域行事が多い中、このイベントは元気だ。竹の伐採や灯籠作りなどに小学生や高校生、企業・団体といった市民約3千人が関わる。約3万本の灯籠は来場者に火をともしてもらうから、実質的にはもっと多くの人によって成り立っている。来場者も含めたみんなのイベント。この親近感が千年あかりの魅力であり、人気の理由なのだろう。

 2年前の九州豪雨で豆田地区を水浸しにした花月川の河川敷には、今年もたくさんの灯籠が並んでいた。川面に揺れるほのかな光を眺めながら、あおるかっぽ酒はまた格別だった。 (杉野斗志彦)

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