警察暴力に香港人団結 香港デモ、「雨傘」元リーダーに聞く

西日本新聞 国際面 川原田 健雄

 2014年の民主化デモ「雨傘運動」の元リーダー、黄之鋒氏(23)が西日本新聞の取材に応じた。香港理工大でのデモ隊と警察の衝突について「警察の暴力が本当にひどい」と指摘。24日投票の区議会(地方議会)選挙については「民主派が過半数を得れば、中国政府に圧力をかけられる」と投票を呼び掛けた。

 -理工大の衝突は終息に向かいつつある。

 「若者たちはまだ学内に残っている。今回の衝突で一番問題なのは警察が無差別に攻撃を加えたこと。医療スタッフや弁護士、記者も逮捕された。(一連の大学での衝突は)警察が学内に入らなければこんな事態にはならなかった。責任は政府・警察にある」

 -先鋭的な行動の中心だった「勇武派」の若者が多数逮捕された。今後のデモに影響はないか。

 「勇武派が少なくなるかは何とも言えない。ただ警察の暴力に対する市民の怒りは高まっている。香港人はますます団結している」

 -平和的な抗議手法に移行していくか。

 「選挙が民意を反映する一つの方法だが、私は区議会選挙の立候補さえ認められなかった。(デモを)平和的に解決するには政府が民意をくみ取り警察の暴力を解決しないといけない」

 -米国は香港問題で対中圧力を強めているが、一方で、香港が米中貿易摩擦の交渉材料にされているとの指摘もある。

 「確かに米国にとって香港は一つの駒かもしれないが、香港も米国を利用して北京に圧力をかけている。お互いさまだ」

 -区議会選挙で民主派が勝てば香港は変わるか。

 「民主派が勝ったからといってすぐに警察の暴力が止まることはない。だが、全452議席の半数を超えれば北京に圧力を加えられる。自由を勝ち取るには、街に出て闘い、国際的な関心を得ることが大切だ。そして選挙。24日は投票に行くことが大事だ」

 -抗議活動は続くか。

 「それは私たちが答えることではなく、政府が答えるべきことだ」

 (聞き手は香港・川原田健雄)

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