酷暑やマラソンと競歩の開催地変更など

西日本新聞 社会面 塩田 芳久

 酷暑やマラソンと競歩の開催地変更など、2020東京五輪・パラリンピックの周辺が騒がしい。ネット上では「五輪なんてやめちまえ」といった極論も出ているが、1964年の前回大会でも反対の声は上がっていたようだ。

 競技場や首都高速などの建設で立ち退きを迫られた人や、同年6月に起きた新潟地震の被災者はそれどころじゃなかっただろう。当時の新聞漫画「サザエさん」でも、波平さんが「バカさわぎしすぎるよ/たかがうんどう会」と突き放している。だが開会後は五輪ムード一色になり、反対意見は忘れられていった。

 今回の五輪では、ひそかに閉会式に注目している。前回の聖火リレーの最終ランナーは、広島県出身で広島原爆の日に生まれた坂井義則さんだった。今大会の閉会式は8月9日。何らかのメッセージが発せられるのか、それともスルーされるのか。どれだけ列島が熱狂しようとも、忘れずに注目したい。 (塩田芳久)

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