日中韓学生、環境テーマに議論 北九州市でユースフォーラム

西日本新聞 北九州版 東 祐一郎

 北九州市で23日に始まった日中韓3カ国の環境相会合に合わせ、3カ国の学生や若者が環境をテーマに議論する「ユースフォーラム」(環境省主催)が、小倉北区の北九州国際会議場で行われた。持続可能な開発のための教育(ESD)の普及に向けた活動に取り組む北九州市立大の学生が活動の成果を発表し、日中韓の学生らが「環境」をテーマにグループディスカッションをした。日韓関係が冷え込む中、両国の学生たちが親睦を深め、「若い世代の交流が大切だ」と話していた。

 同大地域創生学群2年の大城楓香さん(19)は1、2年生4人で「ESD」をテーマに発表した。教育機関や市民団体などで構成される「北九州ESD協議会」の活動の一つとして、持続可能な開発目標(SDGs)で設定されている17のゴールをターゲットに、月1回開催している「ESDツキイチの集い」などの取り組みを紹介。市内の小学生を対象にペットボトルでいかだを作り、リサイクルの大切さを学んでもらうイベントを開催したことなどを例に挙げ、参加者に向けて活動を報告した。

 大城さんは「私たちが北九州で取り組んでいることを海外にも知ってもらえる、いい機会になった」。堰川杏奈さん(18)と宮崎七海さん(19)は「緊張したけど、私たちの取り組みが伝わってよかった」と口をそろえ、ほっとした表情を浮かべていた。

 ユースフォーラムで基調講演したNPO法人「循環生活研究所」(福岡市東区)の平希井さん(24)は、家庭の生ゴミを堆肥化する「段ボールコンポスト」の取り組みを紹介。「段ボールの中で野菜は作れないのか」といった質問が相次いだ。平さんは「多くの参加者に興味を持ってもらえて良かった。日韓関係がぎくしゃくする中、次世代を担う若者同士が政治と関係のない場で交流することが大切だと実感した」と力を込めた。

 他にも、日中韓の学生らが集まって「想像し、創造し、そして行動せよ」をテーマに意見交換。日本からは九大や早稲田大などの学生らが参加し、3カ国それぞれの取り組みを紹介し、議論を交わした。 (東祐一郎)

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