現代サーカス、北欧とコラボ 福岡で公演 国内外の演者ら制作

西日本新聞 社会面 郷 達也

 日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念した舞台芸術「現代サーカス」の制作プロジェクトが、福岡市で進んでいる。両国の出演者や海外の音楽家らが同市に約3週間滞在して演出、音楽、舞台装置などをすべて共同制作し、新作を公演する初の取り組み。11月30日、12月1日の公演へ、リハーサル現場は熱気を帯びている。

 現代サーカスは、猛獣などは使わず、サーカスの曲芸的な動きにダンスや演劇などの要素を組み合わせた芸術的なパフォーマンスが特徴。新ジャンルの舞台芸術としてフィンランドなどで盛んで、世界的にも注目されている。

 今公演「Air/エアー」は福岡市文化芸術振興財団などが企画。「新作舞台を国際色豊かにつくりあげ、経済成長だけでなく文化芸術の可能性が高い街、福岡を発信する」。コーディネーターで財団職員の菅原力さん(40)は意気込む。

 演出は、現代サーカスの第一線で活躍するフィンランド出身のイローナ・ヤンティさん(39)。5月に来日し、創作ワークショップとオーディションを開き、ダンサーなど日本人出演者5人を選出。タイや韓国などの演奏者やスタッフを含め、総勢約20人が今月12日から福岡の短期賃貸マンションなどに滞在し、制作活動に励んでいる。

 公演は「エアリアル」と呼ばれる空中パフォーマンスがメイン。高さ約8メートルからつり下げられた針金の網を使い、体に巻き付けたり、サーカスのようなアクロバティックな動きを取り入れたりして「空中にゆらめくキセキ」(同財団)を表現する。音楽も福岡ゆかりの筑前琵琶や韓国、タイの民族楽器など多彩だ。

 イローナさんは「多国籍の楽器やパフォーマンスなど、いろんな要素を組み合わせた作品になる。新しい発想を楽しみたい」と目を輝かせる。音楽監督の音楽家、高橋英明さんも「現場自体が異文化交流。欧州とアジアをまたぎ、縦糸と横糸が舞台上で絡み合いながら混然一体とした作品になれば」と抱負を語った。

 公演は約1時間で、30日午後5時、12月1日午後3時、福岡市東区千早のなみきホール。4歳以上で全席指定。料金は一般2500円・1500円、4~18歳千円。同財団=092(263)6265。 (郷達也)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ