「声の主」特定断念 性暴力訴訟 一般質問中やじ 長崎市議会

西日本新聞 長崎・佐世保版 徳増 瑛子

 2007年に長崎市幹部から女性記者が性暴力を受けたとして市を訴えている訴訟に関連し、7月の市議会一般質問で議員席から上がった不適切なやじの「声の主」を調査していた市議会は26日、特定を断念した。佐藤正洋議長は西日本新聞の取材に「疑われた議員はいるが、本人が強く否定している」と説明した。

 やじは女性市議が訴訟に対する市の見解を尋ねている際に発生。「被害者はどっちか」との男性の声で、女性の支援者らが詰め掛けた傍聴席は静まった。

 女性の代理人弁護士は「尊厳を著しく傷つける内容で差別的な発言」として今月1日、議員を特定して謝罪するよう議長に申し入れ。これを受け、6会派それぞれで当時の動画を確認するなど調査。26日の会派代表者会議で保守系の「明政クラブ」が会派内に疑われる人物がいるものの、本人が強く否定していることを説明。他の会派は思い当たりがなく、調査終了が決まった。

 佐藤議長は「品位を欠く発言は慎むべきだ」と語り、抗議した中鋪美香弁護士は「早く問題を済ませようとする姿勢は(被告の)長崎市と同じ。今後も追及する」とした。(徳増瑛子)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ