「それでも叫ばないと」ローマ教皇の決意 大司教が明かすエピソード

西日本新聞 社会面 野村 大輔 華山 哲幸

 カトリック長崎大司教区(長崎市)の高見三明大司教は27日、同市で記者会見し、ローマ教皇フランシスコが爆心地での演説に向かう車中で「どれだけ(核兵器の)廃絶を訴えても、保有国は耳を傾けてくれない。それでも叫ばないといけない」と決意を述べていたことを明かした。教皇はこの後、初めて爆心地に立ち、核廃絶を訴えた。

 高見氏は、来日した教皇に同行。車中ではイタリア語で核を巡る状況について言葉を交わし、教皇は「長崎は、声は小さくても叫んでいる。みんなが共鳴しないといけない」とも語った。爆心地で発掘され、熱線で表面が溶けた「被爆瓦」を見せると悲しそうな表情を浮かべ「とてもひどい。原爆を使ってはならない」と話したという。

 宣教師や信者が処刑された「日本二十六聖人殉教地」を訪れた教皇は、敷地内の記念館も見学。弾圧下で信者が隠し持ち信仰の対象とした聖画「雪のサンタマリア」を見たいという求めに応じたといい「ハプニングだった」と振り返った。

 今回の来日を通じ、高見氏は「教皇の言葉にどう納得して、どう動くのか。一人一人が考えないといけない」と語った。 (華山哲幸、野村大輔)

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