野矢・東大名誉教授が講演 「スポーツ哲学研」設立記念 

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 サッカーJ3ギラヴァンツ北九州は27日、ホームのミクニワールドスタジアム北九州(小倉北区)で、「スポーツ哲学研究所」設立記念の講演会を開いた。東京大名誉教授で哲学者の野矢茂樹氏が「哲学-立ち止まって考える力」をテーマに講演。哲学やスポーツの魅力などを語った。

 ギラヴァンツは、大学や研究機関などと連携してスポーツやサッカーなどの根源的な意味を考えようと研究所を設立。最初の取り組みとして、多数の著作がある野矢氏を講師に招いた。

 講演会には県内外から約100人が参加。野矢氏は物事を多角的にとらえるためには「(考える対象に)没頭することを中断し、立ち止まらなければならない」と話した。

 スポーツの魅力は勝ち負けという「明快さ」だと説明し、試合の場では勝敗という分かりやすい世界が広がっており、選手は「全力で試合に勝ちに向かう姿勢」を観客に見せねばならない面があると指摘。「(ピッチ上は)ある種フィクションやファンタジーの空間のようなもの」と語った。

 明快さとともに、スランプなど選手が持つ弱さへの「共感」も魅力の大きな要因ではないかと語った。「選手もわれわれと同じ弱さを持っていると共感するからこそ、選手や(選手に投影した)自分を応援するのではないか」との見方を示した。 (米村勇飛)

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