死亡1歳児、体重2キロ減 エアガン虐待 増加一転、育児放棄か

西日本新聞 社会面 木村 知寛

 福岡県田川市で当時1歳4カ月の三男に対する保護責任者遺棄致死容疑で両親が再逮捕された事件で、昨年12月に肺炎で死亡した三男の体重は約5・6キロで、把握できている生後8カ月当時より2キロ程度減っていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。健康な乳児の場合、生後1年で体重は約3倍に増え、大幅な減少は異例。県警は食事を十分に与えないなど育児放棄の可能性もあるとみて調べる。

 再逮捕されたのは、父常慶(じょうけい)雅則(24)と母藍(24)の両容疑者。昨年9月上旬~12月1日、三男唯雅(ゆいが)ちゃんに医師の診察を受けさせるなどせず、重度の低栄養状態による肺炎で死亡させた疑いが持たれている。雅則容疑者は否認し、藍容疑者は黙秘している。

 捜査関係者や市によると、2017年11月、生後3カ月が経過した唯雅ちゃんの体重は4・27キロ。厚生労働省の乳幼児身体発育調査の平均6・63キロを下回っていたため、市は藍容疑者にミルクの量を増やすように助言した。

 その後、生後5カ月までは順調に体重が増加。病院を最後に受診した生後8カ月ごろには増加の程度が緩やかになり、平均の8・30キロを下回る7~8キロだったとみられるが、異常はなかったという。以後、病院に連れて行っておらず、体重の推移は分かっていない。

 両容疑者は「食べ物は与えていた」「低栄養は分からなかった」と話し、死亡直前まで食事した形跡があった。

 一方、県警は司法解剖の結果などから、昨年11月ぐらいから重度の低栄養状態に陥り、同月下旬には肺炎の初期症状であるせきや高熱を発症していたとみている。両容疑者が生後8カ月以降、十分な食事を与えずに体重減少や低栄養につながったとみて調べる。(木村知寛)

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