さっしー卒業で「全員野球」 HKT48 8周年ステージで団結、熱唱 月イチ活動報告〈後編〉

西日本スポーツ 古川 泰裕

 HKTが2日間にわたり、西鉄ホールと博多座で繰り広げた8周年アニバーサリーのステージ。前夜祭ではメンバーがそれぞれの個性を存分に発揮し、記念公演本番では応援し続けてきたファンとの絆を確かめるように、過去上演した劇場公演の曲をたっぷりと披露した。グループにとって、指原莉乃という大黒柱が巣立って初めて迎えた“誕生日”となったが、昨年末の卒業発表直後に懸念されていたパワーダウンは感じられず、むしろ「全員野球のHKT」の信条がより色濃くなったといえそうだ。

 真っ白な衣装に紫色の大きな翼という、明らかに出演者より派手な姿がステージに現れると、会場はどよめきと拍手で沸いた。前夜祭で総合司会を務めた1期生の下野由貴だった。劇場公演出演回数はメンバー中最多で、ファンから親しみを込め「座長」と呼ばれる存在。最新シングルの表題曲を最前列で歌うわけではないが、節目の舞台で大役を任されるほど、スタッフやメンバーからの信頼は厚い。中盤以降もお色直しを重ねつつ、彼女らしい細やかな気遣いを見せ、コンサートを成功へと導いた。

 大役を果たしたのは、もちろん下野だけではない。現エースである松岡はな、田中美久-グループの「顔」と言うべき2人は、前夜祭でそれぞれ春組と秋組のキャプテンとして先頭に立った。村重杏奈は常に笑顔の中心になり、フロントメンバーとして経験豊富な田島芽瑠が、盛り上げ役の一翼を担った。坂口理子らベテランは全体の空気を読みながら立ち回り、全体で披露する曲では後列の端で踊るようなメンバーも、それぞれの得意分野やファンに浸透したキャラクターを生かし、会場を沸かせた。

 11月26日、8周年当日の公演では、この日デビュー1周年を迎えたフレッシュな5期生14人が「真っ赤なアンブレラ」を披露し、見違えるようなパフォーマンスで新たな風を吹かせた。

 互いに高め合いながらグループとしての進化を見せつけ、今後への期待を抱かせた2日間。その根底にメンバー同士の仲の良さ=信頼というHKT最大の武器があることは間違いない。

 九州7県を巡るコンサートツアーは、大きな存在を失うという「ピンチ」に全員一丸で向き合い、未来へとつながる「チャンス」に変えるための時間だったのだろう。2020年の誕生日は、予定通りなら現在建設中の新たな専用劇場で迎えることになる。9年目は始まったばかり。彼女たちが今後、どんな成長を見せるのか、今から楽しみだ。(古川泰裕)

 

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