連合福岡30周年映像制作 団結や闘争の歴史 福岡市で30日お披露目

西日本新聞 九州+ 前田 倫之

 連合福岡が12月1日の結成30周年に合わせ、記念映像を制作した。連合や傘下の労働組合が労働者の権利保護や処遇改善で力を尽くしたエピソードについて、組合の若手たちが関係者を取材。証言を掘り起こし、次世代に労働運動の意義を伝える内容となっている。11月30日に福岡市中央区のヒルトン福岡シーホークで開く記念レセプションでお披露目される。

 映像作品のタイトルは、連合本部の次年度以降の活動方針でもある「まもる・つなぐ・創り出す」。産業別組織や各地の地域協議会から募った15のエピソードで構成されている。

 三池炭鉱(福岡県大牟田市)閉山後の2004年、業績悪化した百貨店「松屋」が閉店し、全従業員が解雇されたエピソードでは、最後まで組合に残り従業員の再就職をあっせんした当時の組合委員長を取材。非組合員からも「組合っちゃ、こういうことか」と感謝された逸話が披露されている。連合福岡南筑後地域協議会も「対策会議」を設置して委員長を支えた。

 このほか、長年別々に活動してきた九州電労と全九電の組織統一(1997年)の過程や、競争激化で労働環境が悪化したタクシー業界で、加盟社の利用促進を図る「連合タクシーに乗ろう!運動」(06年)などについて、関係者計44人の証言で振り返っている。

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 作品づくりには、住民も番組作りに加わる同県東峰村の村営ケーブルテレビ「東峰テレビ」(岸本晃代表)も参加。17年の九州豪雨で被災した同村に、連合福岡のメンバーがボランティアで訪れた縁で共同制作の運びとなった。

 連合福岡の小陳武志副事務局長が全体を統括。構成組織の30~40代の12人と18年11月以降、企画提案から編集まで取り組んだ。取材日数は45日、40時間分の動画を20分にまとめた。

 制作に携わった西鉄労組の川瀬直之さん(38)は「先輩たちの生の話を聞き、あまり意識していなかった組織同士をつなぐ組合の力を実感できた」と語る。

 作品は組合の新人教育に使うほか、12月に動画投稿サイトユーチューブ」にアップする予定。未収録映像も公開し、さらなる組合員の獲得を目指すという。

 連合福岡の組合員数は89年の結成当初の約19万9千人から約16万7千人に減少。県内の労働組合の組織率は結成時の23・6%から18年は17・2%と落ち込んでいる。西村芳樹会長は「労働組合が何をしてきたのか若い人に知ってほしい。30年を振り返り、生活者をどう支えていくか考えたい」と話している。 (前田倫之)

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