脊振山系が見渡せるのどかな里に

西日本新聞 社会面 下村 佳史

 脊振山系が見渡せるのどかな里にポン、ポンと軽快な音色が響いた。今月初旬、オイスカ西日本研修センター(福岡市早良区)であった祭りの舞台。アジア諸国などからやって来た研修生たちが、パイプを束ねた簡素な楽器の管先をビニールサンダルでたたきながら、歌い始めた。

 パプアニューギニアの民族楽器「バンブーバンド」。本来は竹製だが、演奏されたのは工事用パイプを使った手作り。同国の研修生が20年ほど前からセンターで演奏するようになり、歌は当時の研修生が自作した「母なる地球」。同国の言葉で作詞され、さまざまな国から毎年入所する研修生全員がこの歌を覚える。

 言葉や宗教、育った風土も違う研修生たちが心を一つにした歌声。「私たち全人類は母なる地球に守られている」。環境保全型農業の研修に汗を流し、イベントで地域住民との交流を楽しむ。そこには争いのない「小さな地球村」がある。 (下村佳史)

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