学校でのセクハラ防止 長崎市教委がハンドブック

西日本新聞 長崎・佐世保版 坪井 映里香

 学校などの教育現場で教職員が児童・生徒の体をさわったり、着替え中の部屋に突然入ったりするといった「スクール・セクハラ」の防止のため、長崎市教育委員会と市民団体が共同で教職員向けのハンドブックを作成した。プロの漫画家によるイラストを添え、セクハラの事例を分かりやすく指摘したのが特徴。市教委は市内の小中高110校の教職員研修で活用する。

 ハンドブックはA4判で、計34ページ。スクール・セクハラの定義や、わいせつ行為で懲戒処分を受けた全国の教職員数が2017年度は210人に上り、セクハラ被害が児童生徒の心身に与える影響を説明。その上で「軽いタッチはコミュニケーションで子どもは悪い気はしていないはず」などという都合の良い思い込みを教職員自らがしていないか、自省を促している。

 イラストでは、スキンシップやマッサージと称して体や髪に触ることや電話やメールをしつこく送る例などを紹介。「女のくせに口答えして生意気だ」「男の子がメソメソしてはいけません」といった性の役割分担意識に基づく発言もセクハラにあたると指摘する。

 市教育委はハンドブックを市内110校に電子データとして既に配布。各校には来年2月末までにハンドブックを用いた校内研修をするよう呼びかけている。

 作成者の1人で、セクハラに関する相談活動をしている市民団体「Moshyw(モッシュ)」の門(かど)更月代表(65)は「子どもたちがセクハラを受けない、安全で安心な学習の場をつくってもらいたい」と話している。 (坪井映里香)

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