「学際的な研究施設望ましい」 佐賀市で東名遺跡シンポ

西日本新聞 佐賀版 古賀 英毅

 縄文時代早期の貝塚、佐賀市の国史跡「東名(ひがしみょう)遺跡」の整備・活用を考えるシンポジウム「縄文貝塚を知る」が30日、佐賀市の市立図書館で開かれた。縄文貝塚整備の先進地、宮城県東松島市と愛知県田原市の関係者らも出席、東名遺跡整備へのエールを送った。

 水ノ江和同・同志社大教授(考古学)は東名遺跡について「日本列島の縄文時代早期末葉観を大きく変え、縄文文化研究の再考をうながした」と評価。東松島市の菅原弘樹・奥松島縄文村歴史資料館長が「貝塚では普通、残らない植物性の遺物も含めて残っているのがすごい」、田原市博物館の増山禎之館長は「当時の生活の全てが再現できるのではないか」と話した。

 議論では建設が想定される東名遺跡に関する博物館や埋蔵文化財センターの在り方にも及んだ。

 出土遺物は国重要文化財指定が有力視されるが、警備や環境など保存管理がきちんとできる施設でないと展示できない。佐賀市教育委員会の西田巌主査は「指定のためには施設が必要だ」などと述べた。また、水ノ江教授は「遺跡からの最新情報をどう出すかが課題。考古学だけでなく学際的な研究施設が望ましい」と語った。 (古賀英毅)

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