激戦の硫黄島で戦没者に祈り 60人が追悼式

西日本新聞 社会面 森井 徹

 太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で30日、日本人遺族らでつくる硫黄島協会主催の戦没者慰霊追悼式が営まれ、約60人が鎮魂の祈りをささげた。

 島では日本兵約2万1900人、米兵約7千人が死亡。日本側死者の半数以上の遺骨が未帰還で、政府が収容を急いでいる。戦死者の約3割は九州出身者で、この日は参列した遺族の約半数が九州関係者だった。

 式典は例年この時期に行っている。同協会の寺本鉄朗会長(74)=長崎市出身=は「ここで尊い犠牲があったことを正しく後世に伝えていきたい」とあいさつ。旧日本軍を指揮した栗林忠道中将の孫の新藤義孝元総務相も参列し「全員の遺骨が故郷に帰るまで戦いは終わらない」と述べた。

 旧日本軍は島中に地下壕(ごう)を造り、1945年2月に上陸した米軍との激戦の末、約1カ月後に玉砕した。毎年3月には日米合同の慰霊祭も営まれている。 (森井徹)

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