玄海原発の事故想定、3県訓練 英語で避難メールも

西日本新聞 社会面 北島 剛 徳増 瑛子 竹森 太一

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故を想定した原子力防災訓練が30日、佐賀、福岡、長崎の3県合同で行われた。玄海3、4号機の再稼働後は2月に次いで2回目。外国人や観光客の避難を想定した初めての内容もあった。

 佐賀県内で震度6弱の地震が発生し、玄海原発4号機の電源が喪失、炉心を冷却できず、緊急事態になった-との想定に基づいた。

 佐賀県では事前に行った屋内退避訓練を含めて約3万9千人が参加し、原発から30キロ圏内の住民はバスなどで避難した。今回は海上自衛隊の護衛艦「いせ」が初参加。陸上自衛隊のヘリコプターが唐津市の馬渡島の住民を、約20キロ離れた同市の妙見ふ頭に停泊する同艦まで運んだ。

 8月の大雨で道路の通行止めが続出したことから、土砂崩れで避難経路が使えなくなり、別の経路に誘導する訓練も行った。

 長崎県では松浦、佐世保、平戸、壱岐の4市の住民や行政関係者など約1700人が参加。土砂災害などでふさがった避難経路の復旧状況を上空のドローンから撮影し、映像を送信して復旧の具合を伝える訓練などがあった。

 外国人や観光客向けの内容もあった。佐賀県は初めて、在住外国人に英語で避難を呼び掛ける緊急速報メールを送信。福岡県は、西日本短大二丈キャンパス(糸島市)で観光客が帰宅困難になったという想定で、エキストラ10人を近くの駅までマイクロバスで移送する手順を確認した。

 原子力規制委員会の出先機関、玄海原子力規制事務所(唐津市)がファクス送信の手順を誤るミスも発生した。佐賀県の山口祥義知事は「気の緩みがあってはいけない」と国側に苦言を呈した。 (北島剛、徳増瑛子、竹森太一)

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