高取焼フランスでPR 福岡市の若手陶芸家、茶会や作品展

西日本新聞 社会面 下村 佳史

 400年以上の歴史がある高取焼味楽窯(福岡市早良区)の若手陶芸家、亀井久彰さん(28)が5日から、フランス各地を訪ね、高取焼と茶の湯の文化を紹介する。民間団体「日仏茶道交流会」(事務局・千葉県)のメンバーとして茶会や講演を行い、日本の伝統文化に親しんでもらう。

 久彰さんは十五代味楽さん(58)の長男。大学卒業後、京都府立陶工高等技術専門校で2年間学び、2016年から十五代の下で修業中。東京のギャラリーで2年前、十五代と親子展を開いた際、同交流会の森宗勇代表と知り合った。同会はフランスや仏語圏の国に日本文化を広める活動をしており、茶道家のほか、萩や備前など各地の若手陶芸家が参加している。

 久彰さんは、十五代の「自由に作れ」という指導の下、伝統技法を受け継ぎながらも、これまで高取焼になかった深遠なブルーに発色する独自の釉薬(ゆうやく)の技を生み出した。こうした意欲的な創作活動が森代表に評価され、今年、同交流会に理事として加わった。

 フランスでは、パリのギャラリーで5~8日、十五代や久彰さんの茶陶を展示する作品展を開催。9、10日は、久彰さんがフランス南東部の都市グルノーブルの大学で高取焼の魅力について講義し、交流会のメンバーとともに久彰さんの作品を使って茶会を開く。

 14日は十五代も合流し、ボルドーワインの生産地として知られるサンテミリオンの古城で、現地の文化人を招き茶会を催す。

 久彰さんは「日本の陶器は、フランスではほとんど知られていないだけに、多くの人に手に取ってもらい、陶器の温かい雰囲気を感じてもらいたい」と話していた。 (下村佳史)

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