地域バスを試験運行 昭和バスの来春再編受け 佐賀市富士町

西日本新聞 佐賀版 穴井 友梨

 昭和自動車(唐津市)が来年4月に予定する県内バス路線の再編で、佐賀市は2日、再編路線が最多の同市富士町で代替交通のコミュニティーバスの試験運行を始めた。6日まで実施後、年内にも新たな交通形態を確定したいとしている。

 昭和バスの再編は県内26路線で、佐賀市内は18路線。うち14路線を占める富士町は約141平方キロと市内で最も町域が広く、約3600人の町民が点在して暮らす。通学の児童生徒、病院や買い物に行く高齢者という「交通弱者」の異なるニーズにどう対応するかが課題だった。

 市企画政策課は素案としてコミュニティーバスの運行を決定。通学用には定時定路線の「基本ルート」を定め、買い物など高齢者向けには予約のあったバス停間を走る「寄り道ルート」で対応する。車両は10人乗りワゴン車と、約30人乗りのマイクロバスの2種類。利用人数で使い分け、運賃は距離に応じて100~500円となる。

 町内を4エリアに分けて運行。現行で94カ所あるバス停は残した上で20カ所のバス停を新設する。平日が約40、土日が約20の便数も大幅に増える。このほか曜日別に本数を変えて運行する便も新設する。

 ただ日曜祝日が運休となることや、市街地に向かう昭和自動車のバスに乗り継ぐとそれぞれに運賃を払うことになるなど住民側の負担が増える課題もある。町民を交えた会議では改善を訴える意見が出たが、市は「昭和バスとは運行体系が異なるため運賃の一本化は難しい。日曜祝日は本格運行後の見直しの際に検討したい」として理解を求めている。

 試験運行は予約があったルートで実施し、料金は無料。市内の四つのタクシー会社がジャンボタクシーを走らせる。終了後はルートや予約のルールなどを精査して再編案を確定する方針。運行業者は県バス・タクシー協会に推薦を要請して決めたいとしている。(穴井友梨)

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