ぽっかりと水に浮かぶ熊本城-

西日本新聞 社会面 古川 努

 ぽっかりと水に浮かぶ熊本城-。熊本市を流れる白川が最大規模の洪水を起こした場合、市街地はどうなるのか。市のハザードマップが示すのは、そんなイメージだ。

 城は市北部から細長く伸びる丘陵の南端、標高50メートルの茶臼山に立つ。加藤清正の時代に思いをはせれば、ここしかない、という場所だ。水害を避けつつ、白川を外堀として活用し、水を味方に付けた。

 ただし、ひとたび白川が大暴れすれば、市街地への影響は避けられない。ハザードマップ上、市役所付近の浸水の深さは最大5メートルに及ぶ。

 そこで気になるのが、熊本市で議論が続く市庁舎問題。現行の耐震基準を満たしておらず、市は移転新築も視野に入れるが、候補地はどこも最大浸水深2~5メートル。

 耐震性に優れ、1階部分は水が流れ込んでも大丈夫。そんな「現代の城」の建設が可能なのか。清正もあの世から注目している、かもしれない。 (古川努)

PR

デスク日記 アクセスランキング

PR

注目のテーマ