妙見祭笠鉾に焦げ跡 展示中にたばこ投げ入れ? 八代

西日本新聞 熊本版 丸野 崇興

 八代市で11月にあった秋祭り、八代妙見祭に登場した笠鉾(かさぼこ)「菊慈童(きくじどう)」の屋根部分から、たばこの吸い殻と焦げ跡が見つかっていたことが分かった。県の重要民俗文化財で、市はすでに被害を報告した。こうした事案は初めてという。笠鉾菊慈童保存会によると、商店街のアーケードに展示していた同22日夕から23日早朝の間にたばこが投げ捨てられたとみられ、八代署に被害を相談している。

 同保存会や市文化振興課によると、菊慈童は妙見祭に登場する笠鉾9基の中で最も歴史が古いとされる。ほぼ木製で布地や和紙で飾られており、高さ約5メートル。最上部に人形が載り、その下に布地に覆われた八角形の屋根がある。神幸行列が終わった23日夕に笠鉾を解体した際、屋根の布地に直径2センチ程度の焦げ跡があり、くぼんだ部分にたばこの吸い殻があったという。

 22日にアーケードに移動するまで異常はなく、展示された同日夕から23日早朝の間に、火の付いたたばこが投げ込まれたとみられる。

 同保存会の宮崎博明さん(50)は「もし火が上がれば、アーケードや一緒に展示していた他の笠鉾も被害を受けた可能性がある。高い位置にわざと投げ込まれており、悪意を感じる」と憤慨。市文化振興課は「全焼したら取り返しの付かない貴重な文化財。重要性を理解してほしい」と呼び掛けており、他の笠鉾保存会も含めて再発防止策を検討する。 (丸野崇興)

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