リケジョトリオで落語披露 8日、佐世保高専生 前座盛り上げ

西日本新聞 長崎・佐世保版 平山 成美

 リケジョ(理系女子)のトリオが前座を盛り上げます-。8日の「第21回佐世保かっちぇて落語会」で、佐世保高専に通う女性3人が並んで高座に上がり、一つの落語を披露する。3人で落語をするのは難しいが、息を合わせて笑いを誘う言葉を繰り出す。

 落語会は佐世保市在住の放送作家、海老原靖芳さんが主宰。今回は春風亭昇太さんとコント赤信号が出演し、小中学生と高専生の8人が前座を務める。

 トリオで落語に挑戦するのは佐世保高専1年の井上菜月さん(15)、2年の古川咲弥さん(17)、4年の間京華さん(19)。3人とも、佐世保市の広田小に通っていた頃から海老原さんに落語を教わっている。今年春に井上さんが佐世保高専へ入学し「せっかくだから一緒に落語をやりたいね」と意気投合した。

 3人の熱意に驚いたのは海老原さん。「鬼気迫る表情で頼まれた」と笑って振り返る。3人落語は大変だと思ったが、一人一人と指切りげんまんをして稽古を始めた。

 演目は、知ったかぶりが登場する古典を基に創作した「佐世保の転失気(てんしき)」。3人でテンポよく掛け合いをするのは容易でない。「自分一人で修正できることも3人になると難しい。うまくいかなくてプチパニックになることもあった」と古川さん。話すときの視線、しぐさを交えるタイミングにも気を使う。

 稽古は真剣だが、失敗を笑い飛ばす明るさもある。「3人で楽しんでしまう。この雰囲気を客席に届けたい」と間さん。真ん中で笑顔を振りまく井上さんも「一人より一緒にやる方が安心感がある」と話す。

 「プロの人は3人で落語をすることはない。自由で特別な落語」。一緒に前座を担う祇園小5年の日下野仁さん(11)も楽しみにしているトリオ落語。海老原さんは「3人並んだときのうれしそうな顔、親しみやすさが伝わる高座になる」と太鼓判を押す。チケットは完売している。 (平山成美)

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