音楽カフェ、客も自由に演奏 飯塚に「Sinos」開店 店主は元県職員

西日本新聞 筑豊版 丸田 みずほ

 訪れた客が自由に音楽を奏でることができる「かやのもり音楽Cafe『Sinos』(シーノス)」がこの秋、飯塚市柏の森にオープンした。営業しているのは同市の元県職員、中島健次さん(55)。21日にはジャズギタリストを迎えてオープニングライブを開く。

 天井が高く開放的な店内には、グランドピアノや打楽器、ギターなどさまざまな楽器が並ぶ。店名の「Sinos」は「鐘」や「鈴」の意味を持つポルトガル語で、「鈴の音のように優しい音が響く空間にしたい」(中島さん)との思いを込めた。

 学生の頃から映画音楽が好きだった中島さん。ジャズやフォーク、ロックなど幅広いジャンルの音楽を聞き、友人とギターを奏でるのが趣味だった。社会人になってからもジャズ喫茶で出会った仲間たちと集まっては演奏を楽しんだという。「音楽で広がった人と人とのつながりは、自分の財産になっていた」。いつしか音楽好きの仲間が集える場所を作るという夢を持つようになった。

 「第二の人生を早めに始めてもいいんじゃないか」。そう思った中島さんは今年3月、30年間勤めた県庁を退職。音楽経験は長くても、飲食業は初めてだった。

 そこで中島さんは、定期的に店内で音楽ライブを開いている「アルクカフェ」(同市川津)で主に接客を、「Cafe de TORCH」(直方市上新入)でコーヒーの入れ方やマフィンの焼き方を、数カ月かけて習った。開店準備には地元の友人も駆けつけ、10月30日に無事、店をオープン。今後は要望があればレンタルスタジオとしても貸し出す予定という。

 21日のコンサートには、米ニューヨークでの演奏経験がある鬼塚正男さんが登場。中島さんがジャズを教わってきたというギタリストで、ソロ演奏やセッションを交えて店の開店を祝う。中島さんは「生演奏を楽しんでもらい、音楽好きの人たちとの、交流の場にしたい」と話している。

 営業時間は午前10時~午後4時。定休日は金、土曜日と年末年始。21日のコンサートは午後1~5時ごろまで。1500円で飲み物とマフィンが付く。「Sinos」=0948(80)6194。 (丸田みずほ)

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