久留米市が在宅勤務試行 育児や介護両立へ タブレットで業務

西日本新聞 筑後版 山口 新太郎

 久留米市は10月から、主に育児や家族の介護などに携わる職員を対象に在宅勤務の試行を始めた。働き方改革の一環で、若手職員3人が計5日利用し、おおむね好評という。市は課題を検証し本格導入を目指す。市によると、県内では福岡市が導入済み、北九州市が試行の段階という。

 久留米市によると、職員の育児休業や介護休暇制度はあるが、無給。売り手市場が続き、職員採用試験の受験者が減る懸念が高まる中、柔軟な働き方を推進することで、学生に対するアピールにつなげる。

 試行では事前に業務計画をつくり、終了後に実績を報告する。専用のタブレット型パソコン(PC)を貸与し、通常と同じ午前8時半~午後5時15分に自宅などで仕事をする。午前7時~午後10時の範囲で勤務時間や休憩時間の割り振りを変えることもできる。

 資料の持ち出しは禁止で、タブレットPCにはデータが残らないように設定。通信回線は市の専用回線を使用し、セキュリティー面にも配慮した。

 市によると、現在まで20~40代の男女3人が参加。「子どもの送迎や家事ができ、通勤時間を活用できた」という好意的な声の一方で、「職場と頻繁にやりとりし、他の職員に迷惑を掛けた」「書類の送付作業をお願いして心苦しかった」など心理的な負担の解消が課題として浮上した。

 利用した文化財保護課の40代女性主任主事は就学前の2人を子育て中。資料作りなど不便はなく集中して取り組めたという。主任主事は「家事の時間がつくれ、子どもを早く寝かしつけて仕事をすることもできた」と高評価。上司の水島秀雄課長も「在宅勤務を利用すれば、休まなくても育児や介護と両立できる職員は相当数いると思う。職場の理解も得られるはずだ」と話した。 (山口新太郎)

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