「戦争の芽、冷静に見つめて」 久留米・北野中で平和学習

西日本新聞 筑後版 大矢 和世

 久留米市北野町の北野中で3日、一日がかりの平和学習が行われた。2年生約160人が午前中は筑前町の大刀洗平和記念館へ行き、午後には同町八重亀に住む井上富二さん(92)が大刀洗飛行場での学徒動員などの経験を語った。

 元中学校長の井上さんは旧制朝倉中に在学中、大刀洗飛行場の旧陸軍飛行学校に動員され、機体整備などに従事した。80代で語り部の活動を始め、今年も近郊の中学4校で講演する。

 社会科教諭だった現役時代さながら、日本が戦争へ進んだ背景を解説。学徒動員で授業も受けられず「学校に行きたくても行かれん。今、学校に行けるのはありがたいとよ」と語りかけた。1945年3月の大刀洗空襲は「ずしーんという地響き。徹底してやられた。忘れられない」と語る。

 「戦争はいきなり起こらない。歴史の中に芽がある。冷静な目で見つめてほしい」と呼び掛けた。

 黒岩明莉さん(14)は「戦争の中で生きてこられた様子がよく分かった」と話し、東敦也さん(14)は「戦争は無関係な国民をも巻き込む。平和な世界に」と誓っていた。 (大矢和世)

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