「オール北九州」ビール造ろう 来秋発売へホップ栽培 若松のNPO

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 北九州市内で里山や竹林の保全に取り組む若松区のNPO法人「北九州ビオトープ・ネットワーク研究会」は、原料生産から販売まで全て地元で手掛ける地ビールを造ろうと、今年から区内でホップの栽培に取り組んでいる。年内には、市内のビール製造会社や地元酒販店などと、ビールの製造・販売に向けた実行委員会を設立。“オール北九州産ビール”の来秋発売に向け、関係者は意気込んでいる。

 同研究会は「ご当地ビールで若松のブランドイメージを向上できないか」と、今年4月に同区響町でホップ30株の栽培を開始。栽培方法を勉強しながらの手探り状態だったが、今年8月に約1キロを収穫した。

 もっとも、ホップは涼しい気候で育つ植物。日本国内では東北や北海道などで栽培され、九州の暑い気候はあまり適さないという。

 加えて、醸造を担当する予定の門司港レトロビール(門司区)で製造できるビールは1500リットルから。それだけの量を造るには最低でもホップ12キロが必要で、プロジェクトを主導する同研究会の安枝裕司副理事長は「ハードルは多いが、それだけに完成したら大きな強みになる」と話す。

 シーズン2年目での本格的な製品化へ向け、近く門司港レトロビールや地元酒販店などと「響灘ホップの会」(仮称)を設立し、今後の活動計画や販路などを定めていく。また、市民に自宅の庭でのホップ栽培や、クラウドファンディングによる栽培費用などの支援を呼びかけ、市民を巻き込んだビール造りを目指す。

 安枝副理事長は「地元に密着して、ここにしかない、ここでしか飲めないようなビールを造りたい」と意欲を燃やしている。 (米村勇飛)

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