園芸療法ガーデン完成 糸島市の老健施設内に西日本短大生が造園

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹森 太一

 西日本短大(福岡市中央区)と糸島市二丈深江の介護老人保健施設「ふる里」は、入所者の心と体のケアに役立てようと、施設内に「園芸療法ガーデン」を完成させた。効果を科学的に検証し、認知症予防のプログラムとして確立させたい考えだ。

 同短大緑地環境学科講師の菊川裕幸さん(30)のゼミに所属する2年生7人が、同短大二丈キャンパス近くの「ふる里」と連携し、卒業研修の一環で取り組んだ。入所者や職員へのアンケートの結果を踏まえ、敷地内の遊休地を活用した約250平方メートルの和風庭園づくりを計画。本格的な作業を今年7月に始め、モミジやブルーベリーなどを植栽してこのほど完成した。

 庭園には車いすに座ったままでも作業できる高さ60センチの「福祉花壇」が設置され、さっそく入所者11人が苗を植える作業を行った。70~90歳代の入所者は「きれいね」「いい香り」と学生に語り掛けながら、笑顔で楽しんだ。

 ゼミ生の橋本龍之介さん(20)は「皆さんが喜んでくれてうれしい。元気になってくれたらと思う」。ゼミでは、入所者が手足を動かすことにつながる植物の世話や、庭園の緑を楽しむ活動を支援。庭園のメンテナンスにも継続的に取り組むという。

 菊川さんは「五感を刺激する園芸療法は走りだしたばかりの学問。外で活動することが健康維持や生活の質の向上につながるという科学的な根拠を積み上げ、全国のモデルケースを作りたい」と話した。 (竹森太一)

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