政府、情報収集急ぐ 中村哲さん死亡

西日本新聞 総合面

 アフガニスタンで支援活動中だった医師の中村哲さん(73)が銃撃され死亡した事件を受け、日本政府は4日、情報収集を急いだ。菅義偉官房長官は記者会見で、犯人像などに関して「まだ情報を得ていない」と述べた。外務省は省内に対策室、在アフガン日本大使館に現地対策本部を設置。警察庁は、刑法の国外犯規定に基づき捜査に乗り出すことも検討している。

 「アフガンの人々からも大変感謝を受けていた」。安倍晋三首相は4日夜、中村さんに哀悼の意を表した。伏し目がちで厳しい表情を崩さず、ショックの大きさをうかがわせた。

 政府関係者によると、事件の第1報が入ったのは昼ごろだった。「命に別条はない」との報道もあったが、当初から厳しい状況を把握していた。その後、アフガンの州政府から日本政府に中村さんの死亡が伝えられた。

 日本政府は情報収集に加えて邦人のさらなる被害を防ぐため、外務省職員の現地派遣や、関係省庁による「海外緊急展開チーム(ERT)」の活用を検討する。警察庁は外交ルートなどを通じてアフガンの治安当局と情報交換しており、遺体を日本で司法解剖することも調整する。

 日本政府高官は4日夜、「(犯人グループが)中村さんと分かっていて襲撃したとは考えにくい。外国人を標的にしたのかもしれないが、日本人を狙った可能性は低い」との見方を示した。 (東京支社取材班)

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