工藤会前会長代行ら逮捕 14年女性傷害容疑 福岡県警

西日本新聞 社会面

 2014年7月、北九州市八幡西区折尾のマンション駐車場で帰宅中の会社員の女性=事件当時(48)=が刺された事件で、福岡県警が傷害容疑で、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の前会長代行ら計3人を逮捕したことが4日、複数の捜査関係者への取材で分かった。県警は近く、他の複数の組員についても同容疑で逮捕する方針。事件に関わった組員が、前会長代行が「指揮役」だったとほのめかしていることも分かった。

 女性は、元組合長が殺害された同市漁協の幹部の知人。県警は、工藤会が組織的に女性を襲撃した疑いがあるとみている。

 前会長代行らは14年7月25日夜、マンション駐車場に車を止めて降りてきた女性を刃物で刺し、軽傷を負わせた疑いが持たれている。現場から白い車で逃走する2人組が目撃され、犯行に使われたとみられる車を盗んだなどとして、窃盗罪で工藤会系組長(57)らが起訴されている。

 市漁協幹部の父親は同市若松区の地元漁協組合長だった1998年2月に射殺され、工藤会系組長2人が殺人罪で実刑判決を受けた。13年12月には幹部の叔父で市漁協組合長の男性が射殺され、未解決のままとなっている。

 14年5月にも幹部の息子の歯科医師が脚などを刺される殺人未遂事件が起き、事件後、幹部には「家族全員を殺す」との脅迫文が届いたという。

 98年の殺人事件と14年の殺人未遂事件を巡っては、工藤会トップで総裁の野村悟被告(73)と、ナンバー2の会長田上不美夫被告(63)が関与したとして殺人罪などで起訴され、福岡地裁で公判中。県警は漁協関係者を狙った一連の襲撃事件との関連を詳しく調べる。

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