「いつも無事を祈っていた」 中村医師の妻、涙浮かべ

西日本新聞 社会面 吉田 賢治 米村 勇飛

 「こんなことがないようにと、いつも無事を祈っていました」。中村哲さんの妻の尚子さん(66)は福岡県大牟田市の自宅前で取材に応じ「あまりに突然で悲しく、残念でなりません」と、時折涙を浮かべながら語った。

 尚子さんや親族によると、中村さんの帰国は年に4回ほど。最近では11月に約2週間、長男家族と2世帯で暮らす自宅に戻り、孫たちと遊ぶなどいつもと同じように過ごした。同29日にアフガニスタンに向け出発。尚子さんは「普段通り、行ってらっしゃいと送りだした」という。

 銃撃事件の連絡は4日昼すぎ、福岡市のペシャワール会から電話で入った。当初は命に別条はないと聞き「まずはほっとしていた」。ところが夕刻になって事態の急変を知らされた。

 「どういう地域で活動しているのかは分かっているし、いつも家にいてほしいとは思っていた。ただ本人は活動に懸けているので強く反対するわけにいかず、見守っていました」。そう、絞り出すように語った。

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