福岡でもタクシー配車アプリ 現在地の伝達スムーズ

西日本新聞 ふくおか都市圏版 坂本 公司

 福岡市中心部は電車、地下鉄、バスの路線が網の目のように張り巡らされている。とはいっても、車以外でたどり着くのが難しい場所も多い。そんなときは、やはりタクシーだ。便利な配車アプリなるものも登場した。進化中のタクシー事情を取材した。

 福岡市早良区百道浜の海岸沿いのビルに入居する福交タクシーセンター。福岡交通(同市東区)など市内のタクシー会社でつくる福交無線グループの車両約620台に対し、客の位置を伝える配車業務を担う。市内有数の台数を抱える“司令塔”だ。

 1日平均で2000件以上の電話があり、うち約1600件分が実際に配車される。常時4~5人態勢で電話を受け付ける。出張や旅行中の人は、現在地の説明も要領を得ない。「例えば『そこから見える建物は何ですか』と尋ねるんです」と男性職員(52)。対処法の基本だそうだ。

 コンビニは多いため、店名は正確に読んでもらうようにしている。店舗の入れ替わりも激しく、客からの情報を基にパソコン上の地図も更新。意思疎通しやすい電話の受け手になれるよう、技術や応対の向上を図っている。

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 福岡交通の野上正嗣社長が「今後の配車の主流になる」と予測するのが、スマートフォンでタクシーを呼べる「配車アプリ」だ。

 同社らグループが採り入れたのは国内大手の「ジャパンタクシー」のアプリ。ほかに「Uber」(米国発)や「DiDi」(中国発)があり、それらを複数使用する社もある。

 配車アプリの主な利点は「自分の位置をほぼ正確に伝えられる」「電話待ちをせずに空きのタクシーを探せる」の2点だ。アプリをスマホにダウンロードすれば、スマホ上の地図にピンポイントで現在地が表示される。センターの電話が混み合っても自分の近辺のタクシーを探してくれる。

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 ただ、タクシーが混む時間帯はアプリを使っても空車が見つからないこともある。特に朝、夕方、雨の降り始めの時間帯は、事前予約が難しい。センターは日々の天気予報を確認し、タクシーを呼ぶ人が多くなる時間帯は、ある程度の台数を空車にして街を流すようにしている。

 空車と予約対応の車のバランスを考慮しながらの業務。それを日々担うセンターの幹部は「必要なときにすぐ見つかる、来てくれるのがタクシーの理想の姿。その使命をできる限り果たしたい」と話した。 (坂本公司)

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