河床にパイプ?謎の湧水 島原市民「ずいぶん前から」

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 島原市中心部を流れる大手川の河床から湧水がこんこんとあふれている。市が建設中の新市庁舎の真横にあり、湧水に恵まれた「水の都」らしい眺めだが、よく見ると河床にパイプのようなものが。何だろう、人工物なのか―。

 水が湧いているのは、整備中の市役所前広場に通じる橋「しんばし」から5メートルほど下流の川(幅約10メートル)の中央付近。直径10センチほどのパイプ状のものが河床から川面すれすれに突き出て、水があふれ出ている。

 地元住民らに尋ねてみると、「ずいぶん前からあった」「10年くらい前かな」などとあいまいな記憶が多い。そんな中、「生活用水用にボーリングした名残ではないか」という説が浮上した。かつて大手川の一部は川の上が覆われて暗渠(あんきょ)となったところがあるらしく、「その上に家を建てた人が飲み水用に掘ったのではないか」というものだ。

 この説を、大手川を管理する県島原振興局河港課にぶつけると、暗渠は別の場所であることが判明し、あえなく消えた。実は、県は1987年度から10年がかりで、この湧水を含む区間で川幅を約2倍に拡幅する河川改修工事を行ったが、当時の詳しい記録はなく「いつからあるのか、目的も分からない」(同課)。ただ河川管理上、パイプがあっても問題はないという。

 ほかにも、大手川の河床には自然の湧水が何カ所もある。今回のパイプの謎は不明のままだが、川沿いで湧水探しをする新たな楽しみを見つけることができた。(真弓一夫)

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