ペットの遺骨、永遠の輝きに 長崎・奈留島で真珠完成

西日本新聞 長崎・佐世保版

 亡くなったペットが真珠となって、いつも近くで見守ってくれるー。ペットの遺骨で真珠を作る事業が今年2月に始まった長崎県五島市・奈留島で、初めての商品が出来上がった。海から引き上げられた玉は銀や白に輝く。昨年死んだ愛犬の骨を託し、作業に立ち会った女性は「お帰りなさい」とほほ笑んだ。

 ペットへの愛情が込められた商品の名は「虹の守珠(もりだま)」。化粧品などを開発する「ウービィー」(東京)と、地元で真珠を養殖する「多賀真珠」が手掛ける。

 母貝のアコヤガイに貝殻を丸く加工した「核」を入れる代わりに、直径8ミリほどの遺骨を樹脂でコーティングした球体を入れて、9カ月から1年ほど海で育てる。11月28日、関係者が奈留島に集まって母貝を開いたところ、10ミリ以上の大きさになったものもあった。

 愛犬の遺骨を預けていた日本メンタルドッグコーチ協会代表理事の中西典子さん(54)=神奈川県=は「悲しい日々が続いたけれど、真珠づくりを通して気持ちが明るくなった」。多賀真珠の清水多賀夫さん(67)は「これだけの(立派な)形になってほっとしている」と話した。

 これまで全国から38件の問い合わせがあり、既に核入れの作業を終了。来年5月までに受け付けたものについては再来年3月までに完成する予定という。(野田範子)

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